まつげダニが原因で起こる症状とその対処法・これを読めばもう安心!
まつ毛ダニって?
まつ毛ダニ(デモデックス)とは、人間の皮膚に寄生するニキビダニの仲間で特に毛根やまつ毛に寄生する顔ダニの一種です。
体長0.1〜0.5mmと非常に小さいため人間の目で確認することはできません。
ホコリや動物の皮膚に寄生しているダニとは異なり、まつ毛ダニは人間のまつ毛の中で生活しています。
40代では約半数にまつ毛ダニがいる?!
年齢を重ねるごとにまつ毛ダニを持っている人は増えていきます。
40代では約半数。
60代では約7割がまつ毛ダニを保有していると言われています。
まつ毛ダニがいるとどうなるの?症状は?
一般的にはまつ毛ダニに寄生されていても無害と言われていますが、大量に繁殖してしてしまったら大変です。
◆症状
♦目の周囲の不快感
♦ゴロゴロする
♦かゆみ
♦まぶたの腫れ、ただれ
♦目の充血
♦まつ毛が抜けやすくなる
♦ものもらいやアレルギー結膜炎などの眼病
まつ毛の生え際にはマイボーム腺という皮脂腺があり、まつ毛ダニがそのマイボーム腺を詰まらせてしまうと、涙の蒸発を防ぐ油性物質を供給することができず、目が乾燥してドライアイを引き起こします。
このドライアイを放置しておくと、視力の低下に繋がります。
まつ毛ダニが大量繁殖していると何かしら目や目の周辺に異常が現れます。
異常が出ているときは、マツエク、まつ毛パーマ、プチ整形などの施術は行えません。
まつ毛ダニってどうして増えるの?
まつ毛ダニは、基本的に無害なのに繁殖すると目や目の周辺に異常が現れます。
まつ毛ダニが繁殖、増殖する原因は何なのでしょうか?
◆まつ毛ダニが増えやすい原因
♦クレンジング不足
♦古いコスメを使用している
♦ビューラのゴムを変えていない
♦梅雨時期、夏場の汗をかく時期に繁殖しやすい
♦男性よりも女性の方が繁殖しやすい
クレンジング不足
以前までは、中年以降の方に多いかったのですが最近では20代の人にもまつ毛ダニの症状で悩んでいる方が増えたそうです。
その理由として、プチ整形やマツエクしていることで目元にあまり触れないように洗顔することで、目やまつ毛まぶたの汚れがしっかりと落とせていないことが挙げられます。
アイライナー、ラメ入りアイシャドー、ウォータープルーフマスカラなど、落ちにくいコスメが増えているということもあります。
逆に、お湯で落とせるというコスメならと簡単な洗顔のみで済ませている場合もメイク汚れが残ってしまう要因となっています。
古いコスメを使用している
お気に入りのコスメや限定品など、大切に使っている方も多いと思います。
しかしあまり古いものですと、成分が劣化しているものを顔に塗っていることになります。
肌に劣化した化粧品を使用することで、毛穴や毛根に顔ダニやまつ毛ダニの大好物である雑菌や酸化した皮脂が入り込みそれを餌にして顔ダニやまつ毛ダニが増殖、成長してしまいます。
ファンデーションパフ、ブラシ、アイシャドーチップなどもこまめに変えるか、定期的に洗うなどして清潔なものを使うようにしましょう。
ビューラーのゴムを変えていない
ずっと同じものを使っている方、交換するということを知らなかったという方もいらっしゃいます。
ビューラーのゴムには、使っているうちにゴムが切れてしまったり汚れが蓄積されていきます。
使った後は毎回キレイに消毒する、定期的にゴムを交換するなどして、まつ毛に直接雑菌がつくことを防ぐようにしましょう。
梅雨時期、夏場はまつ毛ダニの繁殖シーズン
まつげダニは、ジメジメとした梅雨時期や汗をかく夏場が最も繁殖すると言われています。
他の季節でも、秋冬は空気が乾燥しているため皮膚も乾燥します。そのため乾燥を防ぐための皮脂が出やすくその皮脂を餌にして繁殖するので、秋冬の目元の保湿もまつげダニ繁殖の予防策となります。
女性の方が繁殖しやすい?!
とある研究結果で、男性よりも女性の方がまつ毛ダニに寄生され安いという結果が出ました。
高齢の女性が特に多いという結果が出たそうですが、近年20代、30代女性、男性も増えてきていることがわかったそうです。
その要因として、マツエク、つけまつげ、プチ整形、濃いメイクなどが挙げられます。
マツエクを長持ちさせたい、目元の整形を気にしてしっかり目元を洗えていない。つけまつげの糊が落としきれていない、濃いアイメイクだと洗い残しが出てしまう。などがその原因だと考えられています。
男性の場合、洗顔に無頓着で目や目元を洗う習慣が少ないということが挙げられます。
まつ毛ダニを予防するには?
♦クレンジングをしっかり行う
♦目を温める
♦アイメイクは程々に
♦脂っこい食事は控えめに
♦枕カバーや布団、タオルは清潔に
クレンジングを丁寧に
クレンジングやアイシャンプーなどを使って、丁寧に汚れやメイクを落としましょう。
メイク残りはまつ毛ダニの餌となりますので、繁殖させないように正しい洗顔が大事です。
目を温める
目や目の周辺を温めることが効果的です。
ドラッグストアなどで売っているホットアイマスクや、あたためたタオルなどで温めることでマイボーム腺のつまりを改善、予防に繋がります。
アイメイクは程々に
濃いアイメイクをしていると、クレンジングの際に洗い残しやすくなります。
アイライナー、ラメのアイシャドー、ウォータプルーフのマスカラなどは特に残りやすいです。
付け睫を外した際の糊も、専用クレンジングなどでしっかり落としましょう。
油分の多い食事は控える
脂っこい食事を続けていると、ニキビができやすくなります。
まつ毛ダニもニキビダニの一種ですので、皮脂が大好物です。
まつ毛ダニの好まない環境にするためにも油分の多い食事は控えることが大事です。
枕カバーやふとん、タオルは清潔に
寝る時に顔やまつ毛に触れる、枕カバーや布団、バスタオルなどは、毎日キレイなものに交換して、顔ダニ、まつ毛ダニの棲みにくい環境作りをしましょう。
まとめ
まつ毛ダニは古くは江戸時代の文献にも出ていたほど、昔から存在していました。
昔からいましたが寄生されてもそれほど影響が無かったことが、これまであまり注目されていなかったのかもしれません。
ところが、加齢によってまつ毛ダニが増えることから以前までは高齢の方に多いものと言われていたまつ毛ダニが若年層の女性に多く見られるようになり、その原因はマツエクや、プチ整形などによる目元の洗浄不足、不衛生によるもの、と結果付けられました。
しかし、しっかり汚れを落とし、目元をあたためたり清潔にすることでまつ毛ダニに寄生されたり、増殖したりすることは防ぐことができます。